心肺蘇生法の流れ

●耳元で「もしもし、大丈夫ですか?
」などと大声で呼びかけながら、肩を軽くたたく。
●目を開けない、返答がないまたは動きがない場合は、「反応なし」と判断する。
●けいれんのような全身がひきつけるような動きの場合も、「反応なし」と判断する。
※反応があれば、傷病者の訴えを聞きながら応急手当を!!

●反応がなければ、周囲に助けを求める。

●協力者が来たら
「あなたは119番へ通報してください」
「あなたは近くにAEDがあれば持ってきてください」と個々に要請する。

ポイント!!
●周りに協力者が誰もいない場合は、まず119番通報をする。また、近くにAEDがあることがわかっている場合は、取りに行く。
●119番通報すると、通信指令員が行うべきことを指導してくれるので、電話のスピーカー機能をONにすれば両手が使え、胸骨圧迫などを行えます。

〈呼吸の確認〉
●普段通りの呼吸をしているか?
傷病者の胸や腹部の上がり下がりを見て、10秒以内で判断する。
※判断に迷った場合は、「呼吸なし」と判断する。
ポイント!!
●しゃくりあげるような、途切れ途切れに起きる呼吸⇒死戦期呼吸といい、普段通りの呼吸ではありません。
死戦期呼吸の動画はこちら!


〈胸骨圧迫(心臓マッサージ)〉
●脳や心臓に血液を送ることでAEDの効果を高めたり、脳の後遺症を少なくする期待がある。
●心停止でない人に胸骨圧迫を行ったとしても重大な障害が生じることはないので、ためらわずに胸骨圧迫を開始する。
胸骨圧迫のキーワードは・・・
強く!早く!絶え間なく!
※5cm押し下げたら、しっかりと5cm戻すことが質の良い胸骨圧迫になります!!

①圧迫する場所・位置・深さ・リズム
●両肘を伸ばし、真上から垂直に約5cm沈み込みようにしっかりと圧迫する。
●1分間に100~120回のテンポで連続して絶え間なく圧迫する。
●圧迫と圧迫の間(圧迫を緩めるとき)は、十分に力を抜き、胸が元の高さに戻るように!
②両手の使い方
●両手を重ねて指を組む。
●手のひらの付け根の部分で圧迫する。
また、組んだ両手の指先が反るようにすると、より一点に力が入る胸骨圧迫ができるので効果的!


圧迫深さの目安!!
3.垂直に圧迫する
●体を前傾させ、肘をまっすぐ伸ばし、傷病者の胸に対して垂直に押す。
●単三電池 1本分の長さが約5cmなので、そのくらいを目安に垂直に押す。

〈人工呼吸〉
①気道確保
片手を額に起き、もう一方の手の人差し指と中指であごを支え、頭を後ろにのけぞらせて気道を開通させる。


②息を吹き込む
●気道を開き、額を押さえてる手の親指と人差し指で鼻をつまみ、鼻をふさぐ。
●息を吸い込み、傷病者の口をおおい約1秒ほどかけて息を吹き込む。
●吹き込んだら鼻を開放し、空気を逃がす。
ポイント!
●人工呼吸の吹き込みは、胸が上がっても上がらなくても、2回まで!!
●人工呼吸のために胸骨圧迫を中断するが、中断時間は10秒以上にならないように!!
●ためらう場合は、胸骨圧迫のみを継続!!
人工呼吸は、省略可能です!!
③人工呼吸と胸骨圧迫を繰り返す
●胸骨圧迫30回連続して実施後に、人工呼吸2回実施する。
●この30:2のサイクルを、救急隊と交代するまで絶え間なく行う。

心肺蘇生法のポイント
ポイント①傷病者がうつ伏せで倒れている場合

●うつ伏せで倒れている傷病者を仰向けにするときは、なるべく首や背中をねじらないように注意しましょう。首の骨や神経が傷ついていると、体をねじる動作が致命的になる場合があります。
ポイント②救助者が1人の場合

●救助者が1人の場合は119番通報を優先します。また、近くにAEDが設置されている場所があれば、先に取りに行きます。
ポイント③呼吸が確認できた場合

●正常な呼吸が確認できたら、呼吸がしやすく、舌や嘔吐物をのどに詰まらせにくい回復体位で安静にします。
ポイント④人工呼吸 乳児(1歳未満)の場合

●乳児(1歳未満)の場合、あごを指1本だけで持ち上げ、口と鼻を同時におおって息を吹き込む。
●胸が軽く膨らみ、胃が膨らまない程度に。
ポイント⑤胸骨圧迫 乳児(1歳未満)の場合

①乳児(1歳未満)の場合、左右の乳首の真ん中より指1本程度下のところを圧迫する。
②中指と薬指の2本で、胸の厚さの3分の1程度へこむまで圧迫する。圧迫するリズムは、成人と同じ1分間に100~120回です。
AEDの使用手順

〈AEDの準備〉
●AEDを傷病者の頭の横当たりに置く。
●AEDのふたを開け、電源ボタンを押す。
●音声メッセージに従って操作を開始する。
※ふたを開けたら自動的に電源が入るものもあります
※心肺蘇生法を行っている途中で、AEDが届いたらすぐにAEDを使う準備を始めます。

〈電極パッドを付ける〉
●傷病者の胸をはだける。
●電極パッドを袋から取り出し、シールをはがして、パッド本体または袋の図示を参考にし胸部に貼り付ける。
〈ポイント〉
【傷病者の胸が濡れているとき】
パッドを貼る部位とその周囲の水分をタオルなどで拭き取ってから、電極パッドを密着させ貼る。 ※背中や床が濡れていても問題ありません。
【胸に貼り薬があるとき】
貼り薬をはがし、肌に残っている薬剤を拭き取ってから電極パッドを貼る。
【ペースメーカーや埋め込み式除細動器があるとき】
胸の皮膚が盛り上がっており、下に固いものが触れるので分かります。その上に電極パッドは貼らず、そこを避けて貼る。
【下着が邪魔をする時】
貼る位置に下着があった場合は、下着をずらして正しい位置に貼る。

ガイドライン2015では成人用パッド(モード)・小児用パッド(モード)の表示や表現になっていましたが、ガイドライン2020では小学生~大人パッド(モード)・未就学児用パッド(モード)に変更!!

〈心電図の解析〉
●電極パッドを貼り付けると、傷病者から離れるように音声メッセージが流れ、心電図解析が始まる。
●周囲に人がいる場合は「みんな離れて!」と注意喚起し、安全管理を行う。

〈電気ショックの実施〉
●自動解析で電気ショックが必要と判断されると、音声メッセージが流れ自動的に充電が始まる。
●充電完了後、音声メッセージに従い、ショックボタンを押す。
※ショックボタンを押す前に、傷病者に誰も触れていないことを十分確認します。
〈ポイント〉

【オートショックAED】
電気ショックが必要と解析した場合に、ショックボタンを押さなくても自動的に電気ショックが実施される機種もあります。オートショックAEDでは、傷病者から離れるように音声が流れ、カウントダウンまたはブザーの後に自動的に電気が流れます。この場合も音声ガイダンスに従って離れます。
〈心肺蘇生法の再開〉
●電気ショック後も電極パッドは付けたままで、心肺蘇生法を再開する。
※救急車が到着するまでは、約2分おき(AEDがカウントダウンしています)のAEDと心肺蘇生法を繰り返します。
※「電気ショックの必要なし」と音声メッセージがあっても、心肺蘇生法は継続します。
〈AEDの設置場所〉
AEDは、駅、空港、競技場、劇場、役所、学校、スポーツ施設など人が集まりやすい公共施設などに赤色やオレンジ色の専用ボックスに入って設置されています。
感染症等に対する心肺蘇生の流れ
新型コロナウイルスも5類に移行しましたが、感染症には変わりはありません。
感染症に対する心肺蘇生法の流れも覚えておきましょう。
